2023年7月28日、大阪地裁で公判がありました。パワハラの事実をすべて認めていた被告(愛仁会)は、その後、そのような発言はないと否認に転じましたが、原告(被害者)が裁判所に提出した録音により、当初、パワハラをすべて認めていた事は明らかになっています。今回の公判で、原告(被害者)は、愛仁会が真実を認めず否認に転じた理由やハラスメント相談窓口のパワハラ調査に関する求釈明の文書を提出しました。
また、愛仁会が、無賃労働は存在しない、相談窓口の対応は適切だったと主張しながら、保持している勤務月報、パワハラ調査、パワハラ認定、懲罰委員会の議事録等の提出を拒否しているため、裁判所から提出命令を出すよう要請しました。これに対して、裁判長から被告(愛仁会)に、任意で提出できないかという打診がありました。
今回交代した裁判長からは、裁判所として原告の訴えを大まかに整理した内容が述べられ、それについて原告側(被害者)の考え方を聞かれました。
私たちは次回公判に向けて、裁判長の質問に答えるかたちで、被告(愛仁会)に対して圧倒的に弱い立場に置かれていた原告(被害者)が、パワハラとその後の二次被害によって、いかに大きな被害を受けたのかを、さらに明らかにしていきます。
たくさんの資料を持ちながら、内部文書を開示する義務がないことを利用して、真実を明らかにしないまま裁判を終えようとする被告(愛仁会)の姿勢は許せません。
次回公判にも、たくさんの傍聴をお願いいたします。
次回公判日 2023年10月6日(金)11時~
大阪地方裁判所708号法廷