証拠を提出しない被告(愛仁会)の不誠実な対応に歯止めかかる
2023年10月6日、大阪地裁で公判がありました。
被告(愛仁会)は、一度はすべてのパワハラを真実と認めながら、否認に転じた理由などについての原告(被害者)からの求釈明に一切答える必要がないと言い切り、ハラスメント対策委員会の議事録、調査結果を記載した文書など、提出を求めている文書についても、一切、提出の必要がない、存在しないなどという意見書を出していましたが、公判では、裁判所から、原告(被害者)が開示を求めている文書のうち、何が存在しているのかをリストアップしたい、その中に、被告(愛仁会)として任意に提出できるものはないのか、などの働きかけがありました。
私たちは今回の裁判で、証拠となる文書などを独占していながら一切提出せず、真実を明らかにしないまま裁判を終えようという被告(愛仁会)の不誠実なやり方に、一定の歯止めをかけることができたと考えています。
裁判長からは「ハラスメントがあったのか、なかったのか、その点が争われている。その点について、裁判所としての心証を得る努力をしたい」という意向が示されました。私たちは、公判を通じて、被害者が精神疾患を発症し、出勤できなくなるほどの被害を受けたハラスメントの実態をさらに具体的に明らかにしていきます。
次回公判にもたくさんの傍聴をお願いします。
次回公判日 2023年12月8日(金)11時~
大阪地方裁判所708号法廷