4月4日、山紀会は、組合との事前協議約款や、団交の経過をすべて無視して、組合とすてーしょん職員に対して、訪問介護の閉鎖を正式に決定したと通告してきました。
通知されたのは①5月末での訪問介護閉鎖の決定通知、②経営改善会議の開催には応じないという回答書、③4月9日水曜日までに利用者やケアマネに閉鎖を通知せよという業務指示書です。
山本時彦理事長をはじめとする山紀会の理事は、話し合いを求める組合や長年の利用者に一度も会わず、現場を一度も見ることもせず、閉鎖決定の紙切れ1枚の通告でやまき介護すてーしょんの訪問介護部門を閉鎖しようとしています。
やまき介護すてーしょんの訪問介護は、開設20年目になります。長年慣れ親しんだ利用者さんとの関わりを、わずか、5日間(実質は月、火、水)で終わりにしろという指示は絶対に許されません!!!
組合は利用者さんからの署名、嘆願書集めを開始
山紀会支部は利用者さんや家族から、訪問介護閉鎖に反対する署名と嘆願書集めを開始しました。
署名を集める中で、長年お世話してきた高齢の利用者さんからも、ご家族からも、口々に閉鎖への反対、戸惑い、怒りの声が上がっています。
「あと1年でいい、あと1年待ってほしい、私はもう先が長くないから…」
「なんとか続けて欲しい」
「どうか闘ってほしい」
「閉鎖されたらごはんが食べられなくなる」
「だけど、あなたたちには無理して欲しくない」
色々な意見をもらいました。そして、利用者の皆さんは泣きながら署名をしました。90代の利用者さんを、なぜ泣かさないといけないのか…
署名を集める職員も利用者も本当に心が砕かれる時間でした。たった3日間で、4月9日水曜日までに、サービス終了を告げろという法人のやり方に改めて怒りが湧きました。
「山紀会で働き、組合を発足してこれまで本当に辛いことがたくさんありました。だけど今日ほど辛く悲しい日がまだあったのかと思いました。どうしたらいいのかな… 大事な人を守りたいのに…」
組合は訪問介護閉鎖反対の緊急の申し入れ
法人の主張する利用者への閉鎖説明の期限である4月9日、山紀会支部とケアワーカーズユニオン、山紀会支部を支える会は山紀会本部への緊急の申し入れ行動を行いました。
本部前で組合員がかわるがわるマイクを握ました。
「ずーっと来てくれたあんたたちが来なくなるのはいやや……そういう利用者さんばっかりです。利用者さんの心の声を聞いてください」
「すてーしょんの職員は、ただ穏やかに働き続けたいだけです。利用者さんも自分の命をまっとうしたいだけです。それなのに、理事は一度も私たち前に出てきたことがなく、私たちの話も利用者さんの話も、一回も聞いたことがありません。こんなことで閉鎖していいんでしょうか?」
「家族さんまで、私たちも署名すると言ってくれます。そして、恥さらしな会社やな、あんたら、ようこんな会社で働いてきたなと言われます。そんな声はどんどん広がっていくと思います」
山本時彦理事長は話し合いに応じろ!
訪問介護の存続まで闘うぞ!
半分シャッターを閉めてしまった山紀会本部前でシュプレヒコールをあげて、法人側の交渉員・後藤氏に申入書を手渡して行動を終えました。
労働委員会に実効確保の申し立て。大阪市には要請行動
山紀会支部はすでに、大阪府労働委員会に対して、事前協議約款を無視した閉鎖強行を止める実効確保を申し立てるとともに、近日中には大阪市に対して閉鎖に反対する職員の声、利用者の声を届ける要請行動を計画しています。
「とことんやれるとこまでやろう」
「とことんやれるところまでやろう」という山紀会支部の決意にこたえて、支える会は、やまき介護すてーしょん訪問介護部門の存続まで闘います。

