愛仁会のずさんで悪質なやり口が明らかになってきました
4月22日の裁判では、事前の予測に反して、裁判長から愛仁会(被告)に何点かの踏み込んだ質問があり、切実なパワハラの訴えに向きあわず、加害者を擁護した愛仁会(被告)のずさんで悪質なやり口が明らかになってきました。
明らかになったこと・部分
- 愛仁会人事部長が島本さんに「(加害者)T氏をけん責処分とした」と文書で伝えたが、実際には口頭での注意のみで、T氏は就業規則にもとづく懲戒処分(けん責処分)を受けていなかった。
- 愛仁会は、2019年3月10日に島本さんが愛仁会にメールを送り、それをもとに3月11日にハラスメントの事情聴取をしたと主張してきたが、そもそもそのようなメールは存在しない。
- 愛仁会が「プライバシー上の問題がある、自由闊達な議論が制約される」などとして、提出を拒否している書類中1通が、実際には、すでに愛仁会側が何の留保もせず法廷に提出済みのものだった。
破綻した愛仁会(被告)のねらい
「客観的な証拠となる書類を確認しない限り、真相は明らかにならない」という、島本さん(原告)の真剣な訴えが法廷を動かして、パワハラ調査の議事録、パワハラを認定した文書、加害者が書いた始末書など、文書類の提出をすべて拒否したまま裁判を終えようとした愛仁会(被告)のねらいは破綻しました。愛仁会(被告)は文書提出についての裁判長の質問への回答を5月10日までに提出、文書提出問題が何らかの形で決着した後、次回裁判の日程が入ります。
しかし今回の時点でも、島本さんの訴えをきちんと聞いて、就業規則にしたがって加害者を事情聴取して処分を下していれば、当然存在するはずの書類が存在しないことが明らかになりました。さらに島本さん(原告)からは「何の留保もつけず法廷に提出済みの書類を『プライバシー上の問題があり、自由闊達な議論を制約する』から提出できないと主張する被告愛仁会の姿勢を見れば、他の書類の提出を拒む主張も同程度のものであることは明らかである」という主張がされました。
パワハラ、セクハラと闘う仲間と連帯して頑張ります
パワハラ被害者からの真剣な訴えに耳を貸さず、逆に、加害者を擁護して被害者に深刻な二次被害を与えた愛仁会(被告)の行いは明らかになりつつあります。しかし、法廷という閉じられた世界だけでは、巨大な力を持つ愛仁会(被告)に打ち勝つことは困難です。
4月22日の裁判には、パワハラ・不当解雇と闘っている仲間、セクハラと業界団体による二次被害と闘っている仲間、無理やり「著者」にされた差別本の絶版を求める仲間が参加してくださいました。私たちは、油断せず、追及の手を緩めることなく、パワハラやセクハラと立ち向かっているたくさんの仲間たちと連帯しながら頑張っていきます。
変わらぬご支援をお願いいたします。