愛仁会千船病院パワハラ裁判を支える会結成集会を開催しました(2024/11/21)

イベント

 準備会として活動してきた愛仁会パワハラ裁判を支える会は、11月21日、初めて広く呼びかけてエルおおさかで集まりを持ち「愛仁会千船病院パワハラ裁判を支える会」を正式に発足させました。

●呼びかけ人

川嶋みどりさん (日本赤十字看護大学名誉教授)
中原のり子さん (医師の過労死 家族会 共同代表)
笑福亭松枝さん (笑福亭縁さんの性被害裁判を支援する会)
西山直洋さん (おおさかユニオンネットワーク代表)
南守さん (福祉・介護・医療者労働組合委員長・大阪全労協議長)

●連帯のあいさつ

田平まゆみさん (元富田林市議パワハラ名誉棄損裁判原告)
村上薫さん (差別本の絶版と謝罪を求める宝島裁判原告)
笑福亭松枝さん (笑福亭縁さんの性被害裁判を支援する会)
ケアワーカーズユニオン山紀会支部
西山直洋さん (おおさかユニオンネットワーク代表)
ケアワーカーズユニオン堺重症心身支部 ……メッセージ

●講演

 集会では、白崎幹枝さん(フェミニストカウンセリング堺・ハラスメント防止コンサルタント)に「ハラスメント防止コンサルタントが考えるハラスメント裁判の意義」という題で講演していただきました。

  • 多くの経営者がハラスメントを職場統制の手段としているかぎり、ハラスメントはなくならない。ハラスメントは命に関わる人権問題だ。
  • 「先輩」「後輩」という上下関係でなく「同じ目的で働く仲間」という職場風土をめざそう。
  • 愛仁会パワハラ裁判の意義は、「ハラスメントで職場統制することは許さない!」と経営サイドに正面切って示したこと。労働組合の力をフルに発揮しよう。
  • パワハラ裁判を起こしたことで、すでに経営を抑止し、職場にはよい影響がでている。全国のハラスメント被害者をはげまそう。判例を積み重ねてパワハラ防止法を育てよう!
  • パワハラ裁判はみんなの裁判。支援の波を起こして勝利を勝ち取りましょう!

 私たちの闘いの意味をあらためて考えることができました。また、「分かり合えない他人を認める。自分と組織を常にアップグレードする努力を怠らない」「常に自分が試されるのがハラスメント問題」という指摘は、私たち自身の日ごろのあり方じたいも考えさせるものでした。

●被害者自身の連帯の輪が広がっている

 これまでの闘いを通じて、結成集会にはハラスメントを受けて闘っている仲間たちがたくさん参加してくださいました。正式結成を機に、私たちはさらに連帯の輪を広げ、ハラスメントを放置する企業・組織、ハラスメントを隠蔽し居直る企業・組織を包囲していきます。

●当面の闘いについて

 12月13日の次回裁判では、当初、加害者と愛仁会が被害者の訴えを全面的に認めていたこと、その後、事実を隠蔽して居直り、被害者(原告)に大変大きな二次被害を与えたことが、裁判所の文書提出命令によってますます明らかになったことを、強く主張する準備書面を提出します。 次回、裁判にも多くの皆さんの傍聴参加をお願いします。

★次回裁判
12月13日 午前11時から 大阪地裁708号法廷